TOKYOブラジル散歩

明日の公演にさきがけて行われた記者会見の模様をお伝えします。

いよいよ明日、11月10日(月)、中野サンプラザにて
マリア・ヒタの初来日公演が開催されます。


それに先駆けて先週の木曜日に駐日ブラジル大使館にて
合同記者会見が開催されました。

 

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その模様をお伝えします。

「こんにちは」


最初のあいさつの言葉は日本語でした。

 


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「私はサンパウロで生まれ育ちました」


「サンパウロにはみなさんもご存じのとおり、
日系の方が多く生活をされているリヴェルダーヂ地区があります。
そこを通じて日本のさまざまな文化に接してきました」


「だから日本に来ることをとても楽しみにしていましたし、
日本で私の音楽を紹介できることと、日伯交流100周年の年に公演を行えることを、誇らしく思います」

 

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「音楽は文化の架け橋になると言いますが、
私が気がついたことをいくつか述べさせていただきます」
 


「私たちの国ブラジルも、
日本から非常に多くのことを学べると感じました」


「清掃が行き届いている街づくりや
自然への配慮など
さまざまな美徳に気がつきました」


「今年は日伯交流100周年ですが
100年はまだ短い時間です。
両国はこれからもっともっと関係が深まることを期待します」


「音楽がその架け橋のきっかけとなれば嬉しく思います」

 

続いて質疑応答が行われました。


------お母さんのエリス・ヘジーナ(レジーナ)がかつてブラジルのテレビ番組に出た時、
「生まれ変わったらどの国に生まれたいですか?」という質問に対して
他の多くのゲストがブラジルと答えていましたが
エリスだけは「日本」と答えていたことが印象に残っています。
その日本に実際に来てみて、
お母さんがそう語られた気持ちがわかる気がしますか?


「私が4歳のときに母は亡くなりましたから
想像するしかないのですが
なんとなく気持はわかります」


 

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「母はとても感受性の強い人間でした。
私もそれを受け継いでいると思うので、なんとなくわかる気がします」

 

 

 

 

 

 


「母は豊かな感受性を持って人と人との関係や
人と自然との関係を大切にする人だったので
1979年に日本に来た時に
人や自然に敬意や配慮をもって接する日本の方々の繊細な気持ちに
自分に近いものを感じたのではないかと思います」


「私も日本に来て浅草の神社を見学しましたが
つい感動のあまり、
その場で涙がこぼれてしまいました」

 

------東京公演はどんなところがポイントになりますか?


「今までやってきたショウとは少し違った形になります。
インタラクティヴというか...ポップ調になります」


「視覚効果やイルミネーション、
シーンや衣装の変化もあって
歌手としてだけでなく
ミュージシャンとしての自分を魅せるショウになると思います」

 

------日本でもIPCで放映されたミニ・セリエ「アマゾニア」の主題歌にもなった
「カミーニョス・ダス・アグアス」が大好きです。
この曲について教えてください。


「私も大好きで、思い出深い曲です」


「メロディも歌詞もシンプルで、
おそらくそのシンプルさが、感動を呼ぶのだと思います」


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「この曲にはそのほかにも
忘れられない理由があります」

 

 

 

 

 


「2004年のラテン・グラミー新人賞を受賞した直後に
私の友人でもあったファースト・アルバムのプロデューサー
トン・カポーニが
バイクの事故で亡くなりました」


「カミーニョス・ダス・アグアス」は
その事故のあとに収録したのです。
だから個人的な感傷が歌に反映されているのでしょう」


「ヒオ・ヂ・ジャネイロで『サンバ・メウ』のショウをやったときも
最初、この歌を歌うことができませんでした」

 

「あの曲は書いたのは
シンガー・ソングライターのホドリゴ・マラニョンですが
『カミーニョ・ダス・アグアス』は
2006年のラテン・グラミーでベストブラジリアン・ソングを受賞しました」


「同じ年に私もラテン・グラミーを受賞しましたが
彼の受賞の方が自分の受賞よりも
嬉しく、誇らしく思いました。
彼は
10年来、努力をしてきて活動しているのですから」

 

------これまでの3枚のアルバムは明確にコンセプトも異なっていて
それによって、選ばれている曲も違います。
コンセプトが先にあって選曲をするのでしょうか?
作曲家を選ぶポイントなどあれば教えてください。


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「アルバム作りは、まず、曲から入っていきます。
メロディや歌詞の内容で歌いたい曲を決めます」


 

 

 

 

 

「最初のアルバムのときは
30曲の中から曲を選びました。
ジグソーパズルのように無数にあるパーツを
ひとつにまとめあげる、という風に考えました」


「『セグンド』のときは
より目的がはっきりしていて
14曲を録音したうち、12曲をCDに入れました」


「コンセプトや、音やアレンジはあとで決めます」


「自分が曲を選ぶのか
曲が自分を選ぶのか
どちらとも言えないと思います」


「アルバムは
そのときどきの
自分の生活や人生を反映した
その時点での、一種の自分の自叙伝のようなものです」


「『セグンド』は
曲を選んでいったときにその詞の多くが
神、聖なる力、
自分の人生の中にある不安や恐怖を反映しています」


「たまたまそのとき子供を授かったり
友人を亡くしたりといった経験もありまして
とても内向的な内容になりました」


「今回の『サンバ・メウ』の場合は
内向的な内容ではなく
自信を持った、自分のなども受け入れるような内容の曲が多くなっています」


------次のアルバムの予定はありますか?


「具体的にはまだありません」


「ひとつ、ピアノとヴォーカルだけの表現を考えていますが
それがCDになるかどうかはわかりません」


------ブラジルに帰ったら
日本がどんな国だったとお話したいですか?


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「まず、日本ではどこで食べても日本食が美味しいということを報告します。
ブラジルの日本食は、美味しいところとそうでないところがあります(笑)」


 

 

 

 

「短い滞在の中で感じたことではありますが
人々の
人に対する敬意、
自然に対する敬意に感動しました」


「障害者の方のために
信号機から音がでるというのも
人に対する思いやりが現われていますね」


「言葉が通じないにも関わらず
みなさんの温かさ、親切さを感じることができました」


「そして、東京は活気のある大都市でありながら
緑にあふれています。
これも素晴らしいと思います」


「そして...トイレットペーパーの質の高さ!
記念品としてブラジルに持って帰りたいと考えています」

 

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「私も、生まれ変わったら
日本に生まれたいと思います」

 

 


 

 

 

 

 

マリア・ヒタ 初来日公演 「VIVA BRASIL ! IN JAPAN」

11月10日(月) 中野サンプラザ ホール
S席 7,000円 / A席 6,000円

問)東京音協
http://www.t-onkyo.jp/ec/Products/

麻生雅人(あそう まさと)

ブラジルに心を奪われたモノ書き。雑文から音楽評論まで。雑誌は「R25」などに執筆。書籍編集、番組構成、CD監修なども。「ブラジル大作戦」(MUSIC AIR)、「Radio Brisa Brasileira」(STARdigio)が放送中。書籍では「サンバ」、「ブラジリアン・ミュージック」(共にシンコー・ミュージック)など。個人blogでもほぼ毎日ブラジル関連情報紹介中(http://brisabrasileira.pokebras.jp/)。写真はアサイーの故郷トメアスーのCAMTAにて。


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