TOKYOブラジル散歩

明日(日付では今日)、11月9日(土)から、お台場の日本科学未来館で「アマゾニア展」が開催されます。

 

アマゾンをテーマにした展示会は
今までにも日本でいろいろと行われていますし
百貨店の企画展で開催されたりもします。


それだけに、なんとなくまたアマゾンか...と思ってしまいがちですが、
ちょっとでもそう思った方...
甘いっ!

 

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こんな可愛い木彫りアートや...

 


 

 

 

 

 

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話題のアサイーの本物の実(乾燥しています)が...

 


 

 

 

 

 

 

 

かつて、日本で展示された展覧会が、あったでしょうか!

 

 

この「アマゾニア展」は、
これまで、ブラジル本国をはじめ、
合衆国、ドイツ、スイスといった国を巡回して開催されてきたのだそうです。

 

 

 

 

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「アマゾニア展」の開催に先だち
今日、オープニング・セレモニーが開催されました。


 

 

 

 

 

 

その模様をお伝えします。

 

私たち人類がアマゾンと、これからどう接していくかを考えることは、
そのまま、
私たち自身、人類の未来を考えることだと、
僕は、思っています。

 

セレモニーで行われた関係者の方々のスピーチの内容は、
改めてそんなことを考えさせるお話でした。

 


最初に挨拶をされたのは、
この企画展の大元でもる「アマゾニア・ブラジル・プロジェクト」のディレクションを行っている
ファーレ・アルチという組織のアナ・クラウジアさんから。

 

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「私たちは7年前から「アマゾニア展」を世界各国で行ってきました」

 

 

 

 

 


「ファーレ・アルチは代表として
だけではこのような大きなプロジェクトは実現できません。
いろいろな方の協力を得て、この展覧会も実現しています。
アマゾニアの保全に関わっている約500のNPOの代表としてここにきています」

 

残念ながら今日、日本にはこられませんでしたが、
この企画の父ともいうべきエウジェニオ・スカンナヴィオ・ネト氏のことも紹介されていました。

 

「ボードやモニターなど、こちらの展示会の中で提示されているデータは、
ブラジルにあるさまざまな研究グループや企業が調べてもので、最新のものです」

 


「海外の展示会では、毎回、先住民族を連れていくことができたのですが、
彼らはよく、こう質問していました。


『ジャングルから持って行ったものを何に使うのですか? 
それでみなさんは幸せですか?』」

 

「アマゾニアを国際化すべきだ、という声をよく聞きますが、
私たちの考えはその逆で、
世界をアマゾナス化したいと思っています」

 

 

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続いてお話されたのは、駐日ブラジル大使館のジョアン・バチスタ・ラナーリ・ボ公使。

 

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「ブラジル人はスピーチもすべて即興でやると言われていますが、
必ずしもそうではないことを証明するために原稿を用意しました(笑)。
日本ブラジル交流年の祝賀の一環として東京において開催される
『アマゾニア展』の開会式に参加できることを大変、嬉しく思います」

 

 

 

 

 

「この展示は各都市で、アマゾンの今日のリアルな姿を見せて、
この地域に対する人々の意識の向上を目指してきました」

 

「アマゾンというこの広大な地域は、
大きな可能性と困難な課題を内包すると同時に、この地域に対する知識は極めて乏しいからです」

 


「アマゾン地域の合理的で、かつ、持続可能な開発には、
多様性に富む戦略と解決策が必要です」


「アマゾンを、(人が)触れてはいけない聖地と見なしたり、
単純化した魔法のような解決策を処方してしまうと、
アマゾンの保全に責任を負わない人々の、
さらなる略奪行為にさらされることになります」

 


「展示内容は地元のコミュニティの生活と活動を性格に描き出しています。
同地域の現実に精通した著名な科学者の情報を最優先しました。


本展示会は日本のみなさまに、必ずやアマゾン地域に関する正確な情報を提供すると同時に、
在日ブラジル人にとっても、
我が国にある、人類にとって大切な自然遺産に対する知識を深めるものとなるでしょう」

 

 

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3人目は、日本科学未来館の小中元秀副館長。

 


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「私の方は、完璧に日本式でペーパーを読ませていただきます(笑)」

 

 


 

 

 

 

「当『アマゾニア展』が警鐘を鳴らしているテーマ...
地球温暖化をはじめとするグローバルな地球環境問題は、いまや全人類にとって最も大切なものとなっています。
日本科学未来館も2001年の開館以来、
地球環境問題に関するさまざまなデータを研究、公開してきました」

 

「『アマゾニア展』ではアマゾンについての情報を一道に集めた、マルチカルチャーの展覧会です」

 

「実際にアマゾンに暮らしている人々の視点も紹介して、
私たちが外部から見て理解してたことが全てではない、
ということを、感じ取っていただけたら幸いです」

 

 

 

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この展覧会が日本で開催できる運びとなったのは、
日本とは50年以上も関係を持っている
ヴァーリ(ヴァーリ・ド・ヒオ・ドースィ、日本ではヴァーレ)のサポートのおかげです。

 


ヴァーリ(ヴァーレ)は昨夜、7日にも
サントリー・ホールで

マルセロ・ブラツキ、カメラータ・ヴァーリ(ヴァーレ)・ムジカ、

そしてフェルナンダ・タカイによる日伯交流コンサートを主催しています。

 


最後は、そのヴァーリ(ヴァーレ)のジョゼー・カルロス・マルチンス氏。

 

 

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「私は、よいブラジル人の見本として、即興でご挨拶をさせていただきます(笑)。
ブラジルでは、事前に準備したスピーチをは頭の中の内容のスピーチで、
即興のスピーチは、心からのスピーチだと言われています(笑)」

 

 

 

 

 

 

 

「ヴァーリが、今回、日本で開催されるこの企画展にご協力できたことは、
私たちにとっても有意義なことだと思います」

 

「なぜなら、ヴァーリ(ヴァーレ)は世界最大の、鉄鉱石を扱う会社ですが、
鉄鉱石の大部分はアマゾンから産出しています」


「アマゾンでは回りの環境を保全しながら産出を行っています」

 


「2番目に、その、アマゾンで産出された鉄鉱石の大部分は
日本に輸出されているからです」

 

「日本社会の発展について考えたときに
この建物もそうですし、橋、機械...
かなりのものの原材料が、アマゾンの大地から生まれたものだと言えます」


「日本の進歩、日本の製鉄産業の進歩のかなりの部分が
アマゾンのエコシステムの中から取り出された鉄に依存していると、言うことができます」


「世界中を走っている自動車...
その自動車の鉄板のかなりの部分がアマゾンで生まれたものだと言えます」

 


「したがって、日本社会の進歩というものを考えると、
アマゾンにおける鉄鉱石の資源開発が
持続可能な形で環境を保全しながら行われていくべきだということを
日本の方々にも理解していただけると思います」

 

「日本とアマゾンは地球のほぼ対極にありますが、
実は日本とアマゾンは極めて近い、と言えます」

 

「今年は、日本人のブラジル移住100周年を祝う節目の年にあたります。
これまでの人的なつながりに加えて
アマゾンと日本を結びつける物理的なつながりに協力できたことを大変嬉しく思います」

 

 


会場の入り口には、アマゾンで遊ぶ子供たちの映像が映しだされています。


これは、アマゾンで暮らす子供の視点からアマゾンを見なければならない
というメッセージが込められているそうです。

 


“アマゾンは地上の5%の面積”といった地理的な情報から
気候の変動、現在のデータ、
森林伐採の結果、なにが起きるか、などを紹介したり、
森林と大気の相互関係をわかりやすく解説したり。

 

 

 

人間ひとりをすっぽる包める大きさの世界一大きな木の葉から
逆に世界最小の木の葉まで、
アマゾンならではの珍しい植物、昆虫も紹介されています。

 

科学的な話題だけではありません。

 

アマゾン地方に、日本の阿蘇で信仰されている健磐龍命(たけいわたつみのみこと)の神話が語り継がれている
というような話題も紹介されます。

 


アマゾン地方ではよく、
植物から採れる油や薬草などがびん詰めで売られています。

 


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オーリョ・ゴルド。

入浴剤として浴びれば
悪いエネルギーを除けられるのだそうです。

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

アマゾンならではのさまざまな植物の種子が
手にとって触れるように展示されているのは画期的。


なぜならブラジルでは
国外に植物の種子を持ち出すことは禁じられているので
滅多に見たり触ったりできないものばかりだから!

 

 

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カザッカス・ヂ・セリンゲイラ(ゴム採取人たちの燕尾服)
と名づけられているこれは、Hevea科のゴムの木の実。

 

 

 

 

 

 

 

 

別名、おさるのお耳、と呼ばれているそうです。

 

 

 


さて、展示会の入り口近くにあるこれは、この展示会で僕が一番気に入った展示。


丸い桶のような輪の中に、
テント・ヴェルメーリョ(ナンバンアカアズキ)の種がぎっしり置かれています。

 

タイトルは「バーニョ・ダ・セメンチ」(!?)。


種のお風呂、ということで、
実際に靴を脱いで入ることができます。

 

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「マッサージェンッ!」。

足が気持ちいい!

 

 

 

 

 


 

 

 

学術的な裏付けもしっかりした展示会であると同時に、
ユーモアや楽しむことも忘れていないところが、とてもブラジルらしいですね!


 

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まだまだ、いろいろな展示があります。

 

「アマゾニア展」は11月8日(土)~2009年1月12日(月・祝)まで開催されます。
でも楽しいから、ぜひお早めにどうぞ!

 


東京都江東区青海2-41
日本科学未来館
Tel:03-3570-9151(代表)


開催時間
午前10時~午後5時(入館は閉館時間の30分前まで)

休館日
毎週火曜日、12月28日~1月1日
※12月23日(火)、2009年1月6日(火)は開館

開催場所
日本科学未来館 1階 企画展示ゾーンb

入場料
大人1,200円、18歳以下600円
団体(8名以上):大人1,000円、18歳以下460円
友の会:大人700円、18歳以下400円
※常設展示見学可
※小学校未就学児は無料

主催
Fare Arte(ファーレ・アルテ)

特別協賛
VALE(ヴァレ)

協力
日本科学未来館

後援
ブラジル環境省、ブラジル文部省、駐日ブラジル大使館

制作
SAUDE & ALEGRIA、 GTA


 

麻生雅人(あそう まさと)

ブラジルに心を奪われたモノ書き。雑文から音楽評論まで。雑誌は「R25」などに執筆。書籍編集、番組構成、CD監修なども。「ブラジル大作戦」(MUSIC AIR)、「Radio Brisa Brasileira」(STARdigio)が放送中。書籍では「サンバ」、「ブラジリアン・ミュージック」(共にシンコー・ミュージック)など。個人blogでもほぼ毎日ブラジル関連情報紹介中(http://brisabrasileira.pokebras.jp/)。写真はアサイーの故郷トメアスーのCAMTAにて。


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