TOKYOブラジル散歩

フェルナンダ・タカイのソロ公演に行ってきました!

フェルナンダと、Pato Fuの中心人物でもありフェルナンダのパートナーのジョンは昨年に続く来日。

 

でも今回の来日は、Pato Fuのメンバーにくわえて、
彼らと交流のあるポップ・バンドTrash Pour 4 トラッシュ・ポル・クアトロ、
さらに仲間の音楽家を加えての、
まるでポップ/ロック使節団とでも言えそうな布陣での来日です。


まずは今夜は、青山・草月ホールにてフェルナンダのソロ公演。

ソロと言っても演奏陣は豪華。

ギターはパト・フのJohn Ulhoa ジョン・ウリョア
キーボードはDudu Tsuda ドゥドゥ・ツダ
ドラムはMaria Portugal マリア・ポルトガウ
ベースはThiago Braga チアゴ・ブラーガ

ドゥドゥ・ツダとマリア・ポルトガウは
パト・フの渋谷クアトロ公演でオープニング・アクトを務める予定のトラッシュ・ポル・クアトロのメンバー。

チアゴは、やはりミナス・ジェライスのポップ・ロック・バンド、LAB (ラビ?)のメンバー。


フェルナンダ.jpg
まずはレトロ・フューチャー感たっぷりのステージ・デザインがカッコいい!
実相時昭雄監督が手がけた回の「ウルトラセブン」に出てきそうな雰囲気で。
 
フェルナンダ2.jpg
レパートリーは、ナラが歌った歌をカヴァーしたフェルナンダのソロ「彼女の瞳が輝く処」(大洋レコード)の収録曲が中心です。

ラテンアメリカならではの色彩をおびたキッチュなサウンドで聴かせる「リンドネイア」
ぐいぐい聴かせる「インセンサテス」
どれもCDよりもカッコ良さが際立っていました。

 


ジョンのギターも七変化。
「トレヴォ・ヂ・クアトロ・フォーリャス」でのバンジョーっぽい演奏も楽しく、
「エストラーダ・ド・ソウ」ではブルージィに...


「エストラーダ・ド・ソウ」はアントニオ・カルロス・ジョビンとドロレス・ドゥランが書いた曲ですが
フェルナンダは続けて、ドゥランつながり(?)でデゥラン・デュランのカヴァー「オーディナリー・ワールド」を披露。


英語曲のカヴァーは他にもジャクソン・ファイヴの「ベン」、
ユーリズミックスの「ゼア・マスト・ビー・アン・エンジェル」を取り上げていました。

「ゼア・マスト・ビー・アン・エンジェル」はフェルナンダが、
同郷のファッション・デザイナー、ホナウド・フラガの2006年の冬のファッション・ショウに提供したカヴァー。


かと思えば、ブラジル各地の音楽も堪能させてくれます。


「セージャ・ウ・メウ・セウ」ではマリア・ポルトガウがザブンバを演奏、
ストレンジ・ポップ仕様のバイアゥンに!
アンコールではエリアナ・ピッチマンが歌った、パラー州に伝わる伝統音楽カリンボーを使った「シリンボー・カリンボー」をフェルナンダらしくエキゾ・ポップ化して紹介してくれました。


さて、「彼女の瞳が輝く処」日本盤にボーナス・トラックで収録されている
日本語でカヴァーしたボサノヴァ「コブネ(ウ・バルキーニョ)」は、かなりピチカート・ファイヴなアレンジだったりするのですが、
フェルナンダは昔から、大のピチカート・ファイヴのファン。


遂に日伯交流年の今年、フェルナンダは元ピチカート・ファイヴの野宮真貴さんをブラジルに呼んで共演しました。

そして今夜は、その野宮さんがゲストで登場、
ブラジルでも披露したという「コブネ(ウ・バルキーニョ)」と、
ピチカート・ファイヴ時代の「スウィート・ソウル・レヴュー」、「トゥイギー・トゥイギー」を歌ってくれました。
フェルナンダと野宮さんが交互に歌うヴォーカル、
ユニゾンでキメるコーラス。
ああ、なんてゴージャス。


「トゥイギー・トゥイギー」に至ってはブラジルで練習したという振り付けを、
フェルナンダは野宮さんと並んで踊ってくれました。

フェルナンダは本当にピチカート・ファイヴが大好きだったようで、
野宮さんと一緒に歌っていることが嬉しくて仕方がないかんじでした。


そんなフェルナンダと、彼女のバンド、パト・フは
“ブラジルの渋谷系”なんて呼ばれることも、よくあります。

でもこれ、間違ってないなと思うのは
渋谷系のミュージシャンたちって本当に音楽が好きな人ばかりで、
アンテナを研ぎ澄まして、世界中のいろんなカッコいい音楽を聞き込んでいた。

アコースティック・スウィング仕立てで聴かせるショリーニョの「オデオン」なんかを聞いていると
(これもCDよりもはるかにスウィンギンな演奏でした)
フェルナンダやジョンも
東京で音楽にどっぷり浸かっている僕らとおなじような感覚、センスで
いろいろな音楽を楽しんでいるんだろうなと思えてなりませんでした。

 

とまあ、なんだかんだと、思っていた数倍も素晴らしく、興奮させられた今夜のショウ。

パト・フの公演も、きっと予想をはるかに越えた素敵なショウになるはず。
楽しみです!

 

パト・フは 
9月7日(日)には豊橋ブラジルDAYに出演、
9月10日(水)には渋谷クラブクアトロ( 開演19:00)で公演を行います。

麻生雅人(あそう まさと)

ブラジルに心を奪われたモノ書き。雑文から音楽評論まで。雑誌は「R25」などに執筆。書籍編集、番組構成、CD監修なども。「ブラジル大作戦」(MUSIC AIR)、「Radio Brisa Brasileira」(STARdigio)が放送中。書籍では「サンバ」、「ブラジリアン・ミュージック」(共にシンコー・ミュージック)など。個人blogでもほぼ毎日ブラジル関連情報紹介中(http://brisabrasileira.pokebras.jp/)。写真はアサイーの故郷トメアスーのCAMTAにて。


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